夜な夜なワイン ~ときどきジャズ~
丸の内「エスカール アビタ」 オーナー・ソムリエの徒然
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赤く咲くのは・・・


お隣の農家のビニールハウスの周りには、
「ヒガンバナ」が真っ赤な花火のように咲きました。
過ぎ去った夏の夜空をリプレイしているように、妖しく咲きました。
またの名を「曼珠沙華」。これはサンスクリット語で「天上の花」の意味だとか?
毒々しいように感じ、綺麗な花でありながらしっくり来ないのは、
花期に葉っぱがないからかしらん?
普通と違った、不思議なサイクルを持つ植物でして・・・
そのサイクルは・・・
花が終わると茎も枯れる⇒葉が伸びて冬の間も青い葉が春先まで茂る
⇒夏前に葉が枯れる⇒秋になると急に茎が伸びて花が咲く
面白い生活環もあるものですね。
不思議といえば、こちらも面白くも不思議なブドウ品種カリフォルニアの「ジンファンデル」。

ペッパーウッド・グローヴ オールド・ヴァイン ジンファンデル ¥4,000

数年前には、『遺伝子誘導を行った結果、このブドウの故郷は「イタリア」。南イタリアの「プリミティーヴォ」と同じ』といわれてきました。
しかし最近、『DNA鑑定の結果、「クロアチア」の「クリルジェナック(Crljenak)」と同じ』といった情報も。
この情報どちらもカリフォルニア大学デイヴィス校の発信だったように・・・・
まあどちらでもよろしいが、このブドウの実の付き方が面白いんです。
普通のブドウでは、ある程度一斉に花をつけるのでありますが、
こいつは花期が長く、まちまち。モザイク状でカラフルな色のブドウの房になります。
未熟な実から、過熟な物までが混雑するわけですから、
収穫時期や醸造がけっこう難しいらしいです。
「気の抜けた、ドクターペッパー」のような味わいのものが多くみうけられる
カリフォルニアのZINですが、
今回ご紹介の「ペッパーウッド ジンファンデル」は、お安いのによくできております。
果実味があるのに、ごってリジャムではなく。
すっと喉を通っていくのに、飲んだ実感もたっぷり。
まずは試してみてはいかが?
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