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禁欲の十字架?

怪しき中世風のこの十字架は何ぞや?
カタル

シェーヴル・チーズ(山羊乳)の表面です。
保存のための炭を振り掛けるときに、十字の型を置きマスキングして
この地域の紋章を描いています。

Cathare カタル
カタル1

「カタル」は南フランス、ラングドック地方の地域名ですが、
さらにこの地域名は、11~12世紀に南仏に広がった宗教活動の、
「カタリ派;Cathares」からとられています。

古くは東欧に起源をもつといわれ、完全なカタリ派の教義では、
性行為すら禁止という、極めて禁欲的なグループでした。
「産めよ増やせよ地に満ちよ(創世記6日目)」ではなかったのかしらん?
ということなのか、カソリック教会に異端とされ弾圧されてしまいました。
(堕落したカソリック教会に反発した宗教運動とも言われています)

さて本題。このチーズ、名前の由来の禁欲的イメージとは当然裏腹。
クリーミーでコクもあり、実に官能的。
山羊臭さはやや控えめ。
水分が少し抜けて、良い状態です。

是非召し上がれ!
(紋章が官能的チーズに刻印されちゃあ、
今は亡き「カタリ派」の聖職者は地団太踏んでいるのでは?)

ワインは南フランスの白が良いのでしょうが、
以外にブルゴーニュでもアルザスでもコクがあるワインならいけちゃいます。
でも私の本命は、先週御紹介したこちら。
ピュイグロゼ
Côtes du Roussillon Rosé Dm. Puig/Parahy
コート・デュ・ルーション ロゼ ピュイグ・パライ ¥4,200 (グラス¥850)

こいつ夏場の万能ワインかも?

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