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喜界島4『朝日酒 造』サトウキビ畑

『朝日酒造 四代目』喜禎(きてい)浩之さんの、黒糖焼酎に対する熱い思いは
最後に案内していただいた、『自社畑』と『自社製糖工場』にあるようです。
「地元の黒糖を使って造りたいんです」この言葉は、他の蔵でもよく聞かれます。しかし
「喜界の黒糖100%で造った焼酎で、喜界の全て(自然・文化・人)を表現する!」
実際にサトウキビ畑を耕し育て、黒糖を自社で造っている。しかも有機で。
と大きな一歩を踏み出している蔵は他にありますか? あったら教えてください。

さて「貯蔵蔵」を出て、車で海岸沿いの集落から、島の中心に向かい少し登ると
まったいらな台地が広がります。この台地はサトウキビ畑が一面に。
と!…遠くになにやら?
サトウキビ3
『風力発電機』が見えてきました。
しかも一基だけ。何故?
ここ喜界島には、川らしい川がありません。
せっかく降った雨も、保水力の無い珊瑚から出来たの土壌のため、そのまま下へ。
そこで、農業のための水を確保するため、この地中にに『地下ダム』をつくり溜めています。
それを風力発電でモーターを回し、くみ上げるのです。
<地下ダムの仕組みが知りたい方は「コチラ」(農林水産省のHPで紹介されています)>
サトウキビ2
畑にはスプリンクラーが設置され、必要に応じて散水されます。
スプリンクラー
こちらが『朝日酒造』さんの畑です。
まだ、苗を植えたばかりの可愛いサトウキビです。
サトウキビ
もちろん『無農薬』。『除草剤』なども使われ無いそうです。
「サトウキビの絞り粕」「焼酎の絞り粕」が肥料として撒かれ…
と言うより、「畑に戻される」
いわゆる、畑のものは畑に返すという「循環型の農業」をなさっています。凄ーい!

畑の次は、「製糖工場」も案内していただきました。

サトウキビ6 
 収穫は手作業。
 サトウキビは、左側の「斧」で切り倒され
 右側の「二股になった鎌」で先端と葉を丁寧に落とし。


サトウキビ7

 この機械で絞ります



 サトウキビ9
 
 絞ったサトウキビジュースはこの釜で煮て
 水分をとばします。
 石灰でPHの調整をして、どろどろになった糖液を攪拌。



黒糖枠
 天板に枠をかまし、この液を流しいれ
 冷却して固めますと。



黒糖

 「喜界産 有機黒糖」の出来上がり!


 お土産にいただいちゃいました。ごちそう様です。
 
 香りたっぷり うまーい

これにて『朝日酒造さん』の取材は終了です。

長々と三回にもわたって、お読みいただきました読者の皆様ありがとうございました。

駄文、駄写真ではございましたが、
朝日酒造さんの焼酎が美味しい訳がお解りいただけたでしょうか。

そして何より、お休みなのにもかかわらず、
丁寧に案内頂き、更に色々お世話になりっぱなしの
朝日酒造四代目当主 喜禎浩之さんには、厚く深く御礼申し上げます。

「ありがとうございました」

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