夜な夜なワイン ~ときどきジャズ~
丸の内「エスカール アビタ」 オーナー・ソムリエの徒然
首相が替わったから、アビタも…
なんと!今日もボルドーワインのお勧め。
昨日の「Le Puy」ではもの足らない。
もっとガチッとした奴を!と叫ぶお客様に。

Ch. Chasse-Spleen 2006 Moulis
シャトー・シャス・スプリーン ¥8000
カベルネ・ソーヴィニオンが75%程と、
Le Puyより比率がUP

より骨太のがっちりしたイメージです。
「憂い;Spleen を 払う;Chasse」の名を持つこのワイン。
心配事や、憂鬱なことがおありの方にはお勧め?
ご安心下さい、アビタは相変わらず、営業中。
首相替わっても、日本は変わらず…
やはり、このワイン飲むっきゃない!
夏の終わり、秋の始まり
昼、蝉たちは、もう終わってしまうと懸命に鳴き。
夕刻には、コオロギがさて私たちの番だとばかりに、
涼しげな声で歌います。
間もなく9月。
夏はあっという間に過ぎ去るように思います。
さて、こうなってきますと赤ワイン。

CH.Le Puy Emillien 2007 Coto De Francs
シャトー・ル・ピュイ エミリアン ¥8500
ボルドー右岸、サンテミリオンの隣のコートドフラン。
「ル・ピュイ」は1610年創業の歴史あるシャトー。
早くも1934年からは葡萄の有機栽培に転換。
メルロー85%、カベルネ14%。あとはカルメネール。
しっとり、滑らかな美味しさ。
秋の始まりはこんなワインが似合いそう。
太陽の香りから、大地(土)の香りへと季節は替わります。
真夜中のちょっと幸せ【ココファーム 北海ケルナー】
3時33分帰宅す。
じっち様の育てし枝豆、茹でられ小笊にあり。
香り秀逸、誠に旨い!

押っ取る冷えた白葡萄酒「北海ケルナー」。
幸せ感ずる瞬間。
『あつい』花と『あつい』彼【Marc Pesnot】
今の季節、近所はこの花がいっぱい。
綺麗なんですが、ちょっと暑苦しい?

『百日紅(サルスベリ)』
この濃いピンクが「最暑」。
小花が枝先に集まって、ボワッと咲いています。
自宅付近に多いのは、我が調布市の花だから。
「頑張って咲いているのに、こんな仕打ち。ゴメンね」
さてもう一つの「あつい」は…「篤い」
それは、フランスはロワールの造り手「マルク・ペノ」

右側)グロ・プラン ¥4800
左側)デジレ(ミュスカデ)¥5800
畑仕事に妥協を許さない彼は、なんと数年前に経営破綻。素晴らしいワインを醸しているのに、彼のワインは
「ミュスカデ」や「グロ・プラン」といった、
安く評価されている葡萄品種であり、産地なのです。
しかし彼は、御祖父様から引き継いだ畑を、
大切に、大切に育てているのです。
そんな彼と畑、そしてワインを守ったのは、
これまた『篤い』日本のインポーターたち。
『あつい』彼のワインは、実に爽やか。
旨味はタップリ。ミネラル感バリバリ。
今の季節にピッタシの「ピンポーン!」大当たり。
いやあ 今朝の陽射しは痛い!<Ca Bulle!!>
ツマグロヒョウモンは黄花コスモスがお好き。

いつもこの花に集まっています。
幼虫時代は「スミレの葉っぱ」がお好きで、
我が家の「ヴィオラ」を丸裸にしている、
チョッピリ憎たらしいやつなんです。
蝶は花蜜、幼虫は葉を、そして私は…
勿論ワイン!それも、シュワ
っとする、

そいつが良いなあ、こんな日は。
Binner Alsace Muscat "Ça Bulle!!" ¥6000.
ビネール アルザス ミュスカ“サ・ブル!!”

「サ・ブル」は「それ泡だよ」の意。
でも「スパークリング」ではなく「ペティヤン」ですので、
優しく「シュワ
」くらいの淡い泡。

ミュスカの甘い香りに爽やかな酸味。
「癒されるなあ」。
アビタで飲めば汗もひくこと請け合い!
おっと、昨日に引き続きの『アルザス』
「またかよ~」の批判にめげず、お勧めです!