夜な夜なワイン ~ときどきジャズ~
丸の内「エスカール アビタ」 オーナー・ソムリエの徒然
本日も33℃【POJER & SANDRI】
東京地方は本日も暑さ厳しい真夏日。
週間予報もずっ~と30℃
UP。

昨晩の電車内の、電気使用率も90%
UP

節電、節電! 頑張りましょね。
因みに我が家は、未だ冷房を点けておりませんのよ!

駅までの道筋、大通りは直射日光。
暑いので裏道から。木立のお陰で大分涼しい。
今日は蝶が多いなあ。
アゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、スジクロチョウ、ツマグロヒョウモン…
しっかり観察すれば、まだまだいますよ。
さて本題、今晩のアビタのお勧めは?
やはり白。イタリア北部、トレンティーノ、
ドロミテ渓谷産のこちら

Muller Thurgau delle Dolomiti "PALAI" 2009
Pojer & Sandri ¥5500.
標高750mの高地の畑のミュラー・トゥルガウ。
フレッシュな香り、キリッとした程よい酸味に、
ミネラル感が今の季節に嬉しい

さて、この造り手実にユニーク。
収穫したぶどうを、ジャグジーのような自前の装置で、
クエン酸の1%水溶液を使って洗浄しています。
これでは、野生酵母が失くなって…
しまわないそうです。
実際、量は50%程になってしまいますが、
雑菌や銅、硫黄を落とすので、
結果として、数時間後には酵母は1.5倍に。
だからなのか?
実にクリーンなワインに仕上がっています。
しかし色々な造り、考え方があるものかと
些か感心!
蝉が鳴いたら梅雨明けしたね【CHABLIS】
少しだけジメジメ感からの解放。
代わって熱波のような夏の風。
空も代わって、夏の雲。

今日はキリリと、白ワイン。
最近この台詞が多いなあ。
ビシッとしたした硬質のシャブリ。

CHABLIS 2009 J-M.Brocard ¥5500
シャブリ ジャン=マルク・ブロカール
大手企業所有の畑が多い「シャブリ」において、
家族経営ながら、200haと広大な畑を持つ「ブロカール」。
しかも、ビオデナミで栽培しているのは驚きです。
そんな彼のワインは、硬質でキリッとしており、
正に「シャブリ」のイメージそのまま。
暑さにへばった、情けない身体に、
ビシッとカツを入れてくれるようなワインです。
曇り空に鳴く
今朝の目覚めは、厚い雲を通過した鈍い光線と、
「ジ---ーji----」と
控えめな音量の単調なロングトーンが。

「ニイニイゼミ」東京都下の初鳴きです。
彼等が地中から目覚めれば、
梅雨も明けて、夏本番。
しかし、もわ~っと暑いなあ。
もう少々スカーッといかんのかねえ。
真夜中のテイスティング【La Cuvee Blanc】
やって来ました安旨ワイン!
La Cuvee AC Ventoux 2010
ラ・キュヴェ ヴァントー パパ・プロヴァンサル

まずは、この暑さからやはり白ですよね。
でも、南仏では熱い?
いえ厚ぼったい感じがするのかしらん?
…と思いながら、の真夜中の試飲。
さて香りは、ほんの少々アルコール感があります。
でもその香りよりも多くの甘い…花のような…
青いみかん?甘夏柑かな?
口腔に流し入れれば…うむ
やはり甘夏柑の皮のニュアンス。
かといって、苦い訳じゃあありませぬのよ~
実に旨いのですよ。
高貴な慶びではありませんが、
普通に、いえいえ『普通以上』に旨ーいんです。
急に、寿司が食べたくなってしまったのは何故か?!
それも「光り物」。
そうだ「〆鯖」か「小肌」がいい!
ちょいと漬かったそいつらに、
温かいジャガ芋のムースリーヌを添えて…
小さくて大きいワイン【VINOT】
まずは、アビタ本日のイヴェントのお知らせから。
7/5(火)恒例のジャズライヴ開催!
Vo)浅田尚美 G)鈴木大輔
パワフル!ソウルフル!ワンダフル!なステージで、
ジメジメ、熱々をぶっ飛ばしちゃいましょね。
19:00~ 20:00~ 21:00~ の3Stage
ミュージック・チャージ無料 是非お出かけ下さいね。
さて本日のワインは、イタリア、ピエモンテからの

Case Corini VINOT 2007
カーゼ・コリーニ ヴィノット
当主ロレンツォ・コリーニは地質学を専門とする農学博士。
葡萄畑は彼のライフワーク「持続可能農業」の実験の場。
一切の農薬不使用、無施肥、不耕起、無除草。
醸造においては、長期発酵・マセレーション、出来る限り樽の移し替えも行わず、酸化防止剤は全く不使用、プレスさえしません。
そんな彼のワインは、凝縮感のある、パワフルな大きいワイン。
さて今回お勧めのワインの名は、「ヴィノット」。
小さなワインの意味。
普段と違いごく軽く絞ったワインです。
少しだけカジュアルになったのかしらん?
いえいえ、なかなかの飲み応え。葡萄はバルベーラ。
十分の果実味とタンニンを持ち、ドカ
ンとしています。彼のワインの入門編というには…

ボトルもマグナムのみの「小さい」名前の「大きなワイン」です。
もう既に輸入元では売り切れ。
即日完売の希少なワインです。
マグナム瓶ゆえに、皆様にはグラス(¥1000)でお分けいたします。
是非お試し下さいね。
もっと希少な彼のワイン、
「CENTIN 2005」も少々入荷しています。
こちらは、ネッビオーロ100%。