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三匹の子豚♬・・・

ではなく、トスカーナ州シエナの「幻の豚」「チンタ・セネーゼ」が三匹。
黒い体に白いベルト(Cinta;チンタ)をした、シエナの(Senese)豚です。
何故「チンタ・セネーゼ」が…はあとにまわして、このワインの説明を。
フラッシ
Rosso di Toscana Monsanese '05 Casafrassi
 ロッソ・ディ・トスカーナ モンサネーゼ  カーサ・フラッシ ¥4700

モンセネーゼとは、伝統的なキャンティーの葡萄品種を用いて造ったワイン。
サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、コロリーノ、マルヴァジーアなどが使われています。
もともとキャンティーは、サンジョベーゼ、カナイオーロなどの黒葡萄に、
マルヴァジアやトレビアーノといった白葡萄を混醸したワインでしたが、
「品質の向上」を旗印に、サンジョベーゼの比率を高めるといったはたらきがあり、
サンジョベーゼ100%でもOKになり、2005年以降は白ブドウを混ぜることが禁止となりました。
と言うことで生まれたのが、「モンサネーゼ」。
より現代の嗜好に則った、高品質のワインを作ることは必要ですが、
古きよき伝統を守ることも必要です。

このワインの造り手、カーサフラッシ当主「ジョヴァンニ・ヴィダリ」さんは、
郷土シエナ(トスカーナ)の伝統と文化をこよなく愛し、
このようなワインを造ると共に農園で「チンタ・セネーゼ」を育て、
「幻の黒豚」の原種が絶えないように守っています。

ワインには、造り手の人格が反映されると私は思っています。
やはりこのワインは、彼の郷土愛がたっぷり入っていると思うのは私だけ?

白ブドウが入っているからシャバシャバではありません。
ふくよかなボディー。たっぷりの果実味。柔らかですが充分なタンニン。
少し南のワインを感じさせる、素直なワインです。

アビタに「チンタ・セネーゼ」はありませんので、
こちらも幻の黒豚。
「沖縄豚 アグーの自家製ボンレスハム」と御一緒にいかが?

丸の内はピーカンです

ビルの谷間から見える青空。ちょっぴり幸せ。
青空
湿度もあまり感じず、爽やかな昼下がり。
さて今晩は何を飲みましょうか?

アビタで通称「茄子」の白ワイン。
VdT Cuvee Courge Vernie ('08) Les Vins Contes
 キュヴェ・クールジュ・ヴェルニー レ・ヴァン・コンテ (100% ロモランタン)
クルージュ
先月紹介したロワール「Pinoir Soif」と同じ作り手「レヴァンコンテ」。
しかし「オリヴィエ」のワインは。どれもふざけていると言うか、洒落が効いています。
このワインの名前は「クールジュ・ヴェルニー」で「テーブル・ワイン」。
「クールジュ」はナスではなく「ズッキーニ」と言うより「ひょうたん?」
「ヴェルニー」とは、「艶のある」「ニスを塗った」と直訳できます。
では合わせて…「テッカテッカの瓢箪」かな?
本来AOCを取るとしたら(取れなかったのかな?)めずらしい品種ロモランタン100%の白ワイン。
ロワール、トゥーレーヌ地方の「クール・シェヴルニー Cour-Cheverny」になるんです。
おやじギャグ的発想かな?

名前は冗談でも中身は秀逸。酸の効いた爽やかなワインです。

しかし、ロワールの2008年は美味しい!