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暑い日のワイン

駅前の果樹園では。
ぶどう棚

葡萄もだいぶ膨らみ、瑞々しい感じになってきました。
もうしばらくすると色付きが始まりそうです。
品種はピオーネだと思いますので、夏には濃い紫色の果皮にります。

「いやー今日は暑くなりそうだ」と思っていると、生垣の上に
暑くてもう嫌だ!といった感じの「ハチ」くんが、蜜も取らずにだらけています。

丸花蜂「コマルハナバチ」君です。
花粉を運んで受精を助ける、農家にとってありがたいハチ君です。
でもミツバチに比べ、暑さが苦手。
ムネにふさふさを付けていかにも暑そう。がんばれ~


habitat-logo 暑い日は、キリッと爽やかSB

テマタSB
TeMATA WoodThorpe Sauvignon Blanc '08 Hawkes Bay 
テマタ ウッドソープ ソーヴィニオン・ブラン ホークス・ベイ (アビタで ¥5,800)

すみません。写真は爽快感「ゼロ」 赤いクロスが暑苦しいですね。
でも、内容はGood。
酸の流れはきれい。トロピカルには至らない充分な果実味。
ほんのり青いハーヴのニュアンス。

現在、ニュージーランドのソービニオン・ブラン。
本家フランスのロワール地方と肩を並べるほどの産地になっていますが、
その歴史は以外に浅く、1970年代になってから。
最も有名な地域は南島北側「マールボロ」ですが、
このワインの産地、北島の「ホークスベイ」も侮れません。

NZ SBで 爽やかな、余韻に今夜は浸ってみませんか?

Tag : 白ワイン新西蘭

「あやしい探検隊」 大蔵隊長の 『自然食』

habitat-logo今週末は、高円寺へ・・・

shizenshokuはじめまして、アビタの佐藤です。

突然のお知らせですが・・・
先日出没いたしました、チョモランマンこと近藤 謙司
わたくしの山の大々大先輩であり、
「あやしい探検隊」でも有名な 大蔵 喜福(おおくら よしとみ)隊長が運営する
『自然食』(高円寺店)において、来る6/28(日) 10:30~12:30
「とれとれ市場」が開催されます。

安心・新鮮・おいしい野菜を体験して頂きたいという思いで、
仙台・大滝自然農園から届く、朝穫れの新鮮野菜を特価にてご提供との事・・・

高円寺近辺にお住まいの方は、是非一度体験してみて下さい。
☆ 先着50名様にはオリジナルエコバックが貰えるそうです!!

詳しくはコチラ→自然食

蒸しますねえ

habitat-logo父親の気持ちに

先日の記事「ムム・・ムシ」で書きました、ツマグロヒョウモンの幼虫が
蛹になっておりました。
蛹全景

発見したのは、先週の19日金曜日。
蛹
  幼虫時の毒々しさは消え、
   突起の部分が、銀色の光線をを放ってきれいです。

 
  画像をクリックしますと大きな写真をご覧いただけます。
  (あくまで主観です。ムシ嫌いの方は御遠慮ください)


羽化して蝶になるのを観察するため、網をかけようか?とも思いましたが、
「なにごとも、あるがままが一番」。
「無事に蝶になってね、よかったらその姿見せてね」
とそっとさなぎちゃんに、囁く私です。

金曜日の夜を〆るのは

habitat-logoグラッパはお好きですか?

お食事の後に飲むお酒を、ディジェスティフ(食後酒)といいます。
甘いリキュール類やアルコール度の高いブランデー類が供されます。

リキュールの糖分は血糖値を上げ、満腹感と共に食事の終わりを促し、
強いお酒は、まるまると膨らんだ胃袋に刺激を与え、消化を促します。
(一般的日本人の胃袋には強すぎますまかねぇ?私は平気の平左ですが)
ナルディーニ

甘いものが苦手な私は、当然高アルコール飲料へと触手が伸びるわけでありますが、
このときに選ぶのは、グラッパやマール。
写真はナルディーニ社の「アクアヴィーテ・ビアンカ」。グラッパです。

歴史は古く、グラッパ造りで有名なヴェネト州バッサーノに蒸留所を創立したのは1779年。
今でこそ、色々なグラッパが出回っておりますが、昔はもっぱらこれ。
久々に封を切ると・・・香りは以前よりもマイルドでクリアーになったような。
このグラッパには「ほんと、お世話になりました」というくらい、呑みましたなあ。

グラッパはワインの絞りかすを単式蒸留器で蒸留したもので、ブランデーの仲間です。
いわば、「粕取り焼酎」ならぬ「粕取りブランデー」です。
この「アクアヴィーテ・ビアンカ」は色のついていない透明の液体ですが、
これはステンレスのタンクで熟成したため。

普通ブランデーといえば、琥珀色。
これは、樫樽に入れて熟成させたため樽の色がついたものです。

マール オスピス 
こちらの琥珀色のボトル。「マール・ド・ブルゴーニュ」と申します。
フランスのワイン銘醸地、ブルゴーニュの粕取りブランデーです。
グラッパとマールは兄弟みたいなもので、
イタリアではグラッパ、フランスではマールと呼ばれています。


エチケットを見ていただくと「Hospces de Beaune」の文字が。
オスピス・ド・ボーヌとは、ブルゴーニュの中心地ボーヌにある慈善施療院(養護ホーム)。
いわゆる病院で、これを維持するために寄進された畑で取れたワインを競売。
その名を付けたワインになります。
当然、絞りかすもあり、これを蒸留したのがこれ。
「オスピス」の名前だけでも、ありがたい感じが・・・・

では週末にむけて、今夜もガツンと呑みましょう!
「ありがたや、ありがたや」

“ラギォール”?“ライヨール”?ソムリエナイフ考

habitat-logoどちらが本家なのか。
ライヨール

写真 左上が Chateau Laguiole シャトー・ラギオール
    右下が laguiole en Aubrac ライヨール・アン・オブラック

ソムリエはもちろん、ワイン愛好家の多くの方が愛用するソムリエナイフの、
代表機種ともいえる「ラギオール」と「ライヨール」ですが、
どちらが正しい発音なのでしょうか。

フランス北部では、「ラギオール」。南部では「ライヨール」と発音するとか・・・
今は沖縄に移住してしまった、ライヨール村出身のソムリエは「ライヨール」
と発音していたような気がしています。

「ラギ・・」を作っているのは、1850年創業のスキップ社。
古く14世紀から始まり、18~19世紀には刃物文化の中心地として
栄えた「ティエール」にあります。
一方「ライ・・」は牧畜、農業を中心としたライヨール村。
1829年に始まったといわれている現在の形の折り畳み式ポケットタイプの
ライヨールナイフは、ライヨール村が起源とされています。
どちらも、パリの南方。フランスの中心部、オーベルニュ山地に位置しています。
これまたどちらにも軍配は挙がらず。

現在の「ラギ」はスキップ社の当主、サナジェストが1993年、古い歴史と名誉をかけて
名ソムリエと謳われるヴィアリスとの合作として世に送り出した究極のソムリエナイフ。
「ライ」は、1987 年にライヨール社が設立された後、世界的なデザイナー
フィリップ・スタルクが、ライヨールナイフを原型に1995年にデザインしたものだそうです。
これも同じような変遷。

全体のフォルムも似てるし、
なんか、どちらでもよくなってきますね。
「本家~」紛争は所詮水掛け論ですね。

慣れれば、どちらも使いやすい逸品です。
因みに当店のスタッフでは、私のみ「ライ」。他は「ラギ」を使用しています。

さてもうひとつ、ナイフの背面にいるこれ
habitat-logoシンボルマークはどう見ても・・・

ライヨール2

私はずうっと「ハエ」だと思っていました。
確かスペインの工芸品には「ハエ」のマークががあったように記憶しています。
注)英語で言うところの“spain fly”ではありません。スペインのハエは、
  ツチハンミョウ(甲虫)です。媚薬です。知ってらっしゃる方はそうとうに・・・・



ライヨール村は、冬は寒く農閑期ですので、スペインに出稼ぎに行っていたから・・・・
と勝手に思っていました。
「ミツバチ」が正しいそうですが、
「イメージの問題で、ほんとは「ハエ」なんじゃねーの?ハエだよハエ!」
・・・とかんぐり深い私です。失礼しました。